MLMをやっている人で、新規メンバーを勧誘したときに「No」と言われない人はいないので、 ネットワークビジネス反論対処 のスキルはすべてのディストリビューターにとって必須のスキルです。
特に、何度も何度も「No」と言われて断られ続けられると、
「自分はこのビジネスには向いていないんじゃないか?」
「自分はこのビジネスで成功できないんじゃないか?」
と誰もが不安に陥ってしまいます。
また、よくある反論への理解が足りていなかったり、反論への回答を準備していなかったりすると、あなたは相手からさらに反論されることになります。
でも、MLMビジネスでは相手からの反論は何も特別な事ではありません。一般的なビジネス同様、相手からの反論はむしろ相手からの『YES』を獲得するプロセスの一部分に過ぎないのです。
それに、ほとんどの反論は出尽くしているので、反論への受け答えを準備してさえいれば、反論など恐れるに足らずなのです。
だから、あなたが「No」に対する ネットワークビジネス反論対処 の正しい知識を知っていたらどうでしょうか?
「No」と言った10人のうち、少なくとも1人か2人は「Yes」と言ってくれるのではないでしょうか?
「No」を「No」のままで終わらせるか。
それとも・・・「No」から「Yes」を生んで、新規メンバーを増やしていくか。
この2択のどちらを取るかで、あなたのMLMでの成功にとても大きく影響します。
そこでこの記事ではは、「No」から「Yes」を生み出す確率を高めるために、 ネットワークビジネス反論対処 への正しい捉え方・考え方対応法についてまとめました。
ぜひあなたのリクルーティング活動に取り入れて実践してください。
反論対処の際の超重要な2つのスタンス
超重要なスタンスその1
結論を言います。
勧誘した相手が反論してきたら、絶対に説得しようとしてはいけません。
説得してはいけない3つの理由
第1の理由:相手は説得されたいとは思っていない
まず1つ目は、相手は説得されたいとは決して思っていないから、です。
よって、あなたが説得しようとすればするほど、相手はますます説得されようとは思わなくなります。
たとえあなたがどんなに説得力のあることを言い放ったとしてもです。
第2の理由:説得は相手に反論のエネルギーを与える行為だから
2つ目の理由は、相手の反論にあなたがさらに反論すると、相手がさらに反論してくる負のエネルギーを相手に与えることになるからです。
あなたも誰かに反論して、その人がさらに反論してきたら、さらに言い返したくなりますよね。
その好例が口喧嘩です。口喧嘩って収拾が付かないですよね。
口喧嘩は、相手の反論にさらに反論をかぶせることで、相手がさらに反論したくなるマイナスのエネルギーをぶつけ合っているんです。否定の応酬合戦ですから。
だから、どんどんヒートアップして、2人とも理性を失っていって、最終的には罵り合いにまで発展してしまいます。
こうして、どちらかが諦めるまで、エンドレスに負のエネルギーのぶつけ合いが行われます。
MLMの勧誘でも、相手の反論にあなたが反論をかぶせることは、まさに相手がさらに反論してくるための負のエネルギーをぶつける行為なのです。
つまり、説得は逆効果でしかないのです。勧誘した相手が反論してきたら、相手を説得しようとしてはいけないのです。
第3の理由:説得された人は辞める傾向がある
そして、この3つ目の理由を説明している人はほとんどいないのですが、これもまた大切な理由です。
2つ目の理由で、反論への反論は相手にマイナスのエネルギーをぶつける行為だと説明しました。
で、仮にあなたの反論によって、相手があなたのチームに加わることになったとします。でも、多くの場合この新規メンバーはいずれあなたのチームを辞めていきます。
なぜなら、この新規メンバーは、あなたからの反論という負のエネルギーを受けた状態でチームに加わったので、このマイナスのエネルギーが解消されない限り、自分の意思でMLM活動を行うモチベーションがないからです。
たとえて言えば、強引なセールスマンに不要な商品を買わされたような状態で、そういう消費者は後になって返品・返金を申し出る確率が高くなるのと同じというわけです。
超重要なスタンスその2
それでは、リクルーティングの際は説得するという視点を排除して、どのように相手とコミュニケーションすればいいのでしょうか?
それはいたってシンプルで、すべて相手に判断させるというスタンスを取ってください。
判断はすべて相手に委ねるのです。
あなたと会うとき、相手は「説得なんかされないぞ」、「何か売り込まれでもしたらすぐに断ってやる」という気持ちでいるかもしれません。
そこで、MLMの話をするときは、あなたの方から最初にこう言ってしまいましょう。
「私はただ情報提供するだけで、あなたを説得しようなんてこれっぽっちも考えていません。なので、私が伝える情報が必要かどうかはご自分で判断して下さい。そして質問があれば何でも気軽に聞いてください。」
このように「あくまでも決めるのはあなたですよ」と事前に伝えることで、「何か売りつけられるのではないか」、「契約させられるのではないか」と身構えている相手の心理を軽くすることができて、あなたの話に耳を傾ける状態にすることができます。
何よりも、「情報提供するだけだから後は自分で判断して」と前もって言うことで、あなた自身も説得しようとするプレッシャーから解放されて気楽にMLMの話ができるようになります。
また、相手はあくまで自分の意思であなたのチームに参加するかを判断することになるので、参加するとなれば相手はプラスの心理状態であなたのチームに参加することになります。
まさに、このスタンスで勧誘に臨むことは一石三鳥なのです。
勧誘される側の視点からの考察
さらに理解を深めるため、勧誘される側の視点に立って考えてみましょう。例えば、あなたが生命保険の勧誘を2社から受けているとします。
営業マンAさんはいかにもセールスマンという感じで、何が何でも契約にこぎつけてやるという雰囲気が伝わってきます。
そして、何を聞いても、いかにこの保険が素晴らしいかという話に持っていき、あの手この手であなたの説得を試みようとします。
彼の話しぶりからは、あなたの人生には興味がなく、自分の営業成績の事にしか興味はないのだということもあなたは気づいています。
一方の営業マンBさんは、最初にこう言いました。
「私は営業なので保険を売ることが仕事ではありますが、あくまでこの保険の必要性を判断するのはあなたです。私は情報提供するだけですので、質問があれば気軽に聞いてくださいね。」
ここで質問です。
・あなたがちゃんと話を聞きたいと思うのは営業マンAとBのどちらですか?
・あなたが悪い印象を持つのは営業マンAとBのどちらですか?
・あなたが契約する可能性があるのは営業マンAとBのどちらですか?
・あなたが解約する可能性があるのは営業マンAとBのどちらですか?
答えは明白だと思いますので書きませんが、この例からも分かるように、説得するのを止めて、相手に判断させるというスタンスを取るだけで、どれだけ自分にメリットがあるかお分かりいただけたと思います。
MLMで反論が生まれる心理学的仕組み
次に、反論をうまく扱うには、まず反論が生まれてくる仕組みを理解しておく必要があります。
90%以上のディストリビューターは、この仕組みを理解していないと思われるので、反論に対して反論をかぶせたり、効果のない無駄な反論を返したりして、無意識にマイナスのエネルギーを相手にぶつけて、見込みメンバーを取り逃しています。
例えば、こういう反論はあなたも言われたり、聞いたことがあるはずです。
・ちょっと考えてみます。
・前にやってみたけどダメだったよ。
・お金に余裕がないんだ。
・時間がないんだ。
・自分にできるか分からないよ。
・それってMLMってやつですか?
反論が生まれる2つの主な理由
これらすべての反論は、心理学的な見地から分析すると次の2つが原因と考えられます。
自己防衛本能
人は何か新しいことを提案されると、それへの変化を恐れて、現状維持する傾向があります。そのときに出てくるのが自己防衛本能で、現状を維持するために「No」と言わせます。
価値がきちんと伝わっていない
あなたの話から価値がきちんと伝わっていないと、相手は自分にはメリットがないと思いますので、「No」と言ってきます。
これら2つの原因に目を向けずに、上記の相手からの反論に反論しても、反論対処には決して成功しません。
これこそ、何度も書いているマイナスのエネルギーのぶつけ合いに他なりません。ほとんどのディストリビューターは気付かずにこれをやってしまっていますが。
だからこそ、あなたがどんなに説得力のあることを言おうとも、どんなに正しいと思っていることを言ったとしても、相手はサインアップしないのです。
ネットワークビジネス反論対処 法の5つの鉄則
そこで、反論へうまく対処するには次の5つの鉄則を実践してください。
反論は自然で普通のこととみなす
反論はこの世のどんなビジネスでも起きる自然現象ですので、ネットワークビジネスのリクルーティングのプロセスでも必ず出てきます。
10人いたら10人全員が反論してきますし、それが普通の状態です。その意味で、反論は必ず出てくることを認識しておきましょう。
むしろ、何も反論せずに黙ってサインアップする人がいたら、逆に怖いですよ。
共感して相手の反論をいったん受け入れる
相手の反論をいったん受け入れることで、相手の反論というマイナスのエネルギーをあなたが受け止めたことになり、マイナスのエネルギーのぶつけ合いを最初の時点で防ぐことができます。
そして、相手はあなたが反論を受け入れてくれたことで、あなたの話を聞いてみようという心理状態になります。
隠されている相手の本音にフォーカスする
相手はなかなか本心を言わないものです。時間がないから、お金がないからという断り文句は表面的なもので、相手の本音ではないケースがほとんどです。
相手はNoと言う本当の理由があるはずです。その本音にフォーカスして、話の流れをどのように持っていくかを決めます。
話題の中心を相手の人生の目標に置き換える(スイッチさせる)
相手の反論を受け入れることで、相手はある程度あなたの話を聞いてみようという心理になるので、もうその話(反論の内容)はあえてスルーしてOKです。
そして、すかさず、話題の中心を相手の人生の目標に置き換えてしまうのです。
これによって、相手は自分の人生をどうしたいのかを考えるようになり、ポジティブな返答を引き出しやすくなります。
相手と会話をしながら、あなたのチームに入れたい人物かを見定める
誰でもいいからあなたのチームにサインアップさせれば良いわけではありません。
あなたは自分のチームメンバーとして、どういう人物なら参加して欲しいかという基準を持っているはずです。
サインアップしてくれそうだけど、どう見ても歓迎できる人物ではない場合もあることでしょう。そう判断する場合は、会話を切り上げて話を終わらせて下さい。
あなたのチームを大きくしていくためには、「質の高い」メンバーを増やしていくことが重要なのです。
以上、5つの鉄則を説明しましたが、この段階では一般論を語っただけですのでまだ理解は浅いと思います。
そこで、これら反論対処法の鉄則を使って、代表的な断り文句への対処法を説明していきます。
代表的な断り文句への ネットワークビジネス反論対処 法
「時間がない」の対処法
相手の心理・意図
相手から「時間がない(から参加しない)」と言われたときは、①現状を変えたくないから言い訳をしているのか、②あなたのMLMに加わることで人生がどんなにプラスになるかを描けていないことからウソを言っているか、③(仕事や何かで追われていて)本当に時間がないか、のいずれかです。
でも、もし本当に興味のあることに対しては、人はどんなに忙しくたって時間を作るはずです。
あなたもそうですよね?何かしたいことがあったら、そのための時間を作りますよね?
そもそも時間は誰でも1日に24時間与えられていて、「時間を使う」とはその24時間を何に配分するかという問題に置き換えられます。
つまり、時間の問題というのは、何に対して時間を使うかという優先順位の選択の問題なのです。
で、「時間がない」と言う相手は、時間を配分する選択の対象として、そもそもあなたのMLMを検討の土台に上げていません。
よって、「時間がない」と言ってくる相手に対しては、時間配分の対象として見てもらえるように、あなたのMLMを検討の土台に乗せてもらう必要があります。
じゃあ、どうやって検討の土台に乗せてもらうのかですが、ここは相手が自分の人生にフォーカスするように話の流れを持って行きます(①②の場合も同じ対処法です)。
OK回答例
相手:
時間がなくてできません。
あなた:
時間がないことは分かりました。私も最初はそう思っていましたから。
※こう言って、相手に共感していったん相手を受け入れる。それにより、この後の話を聞いてもらいやすい展開を作る。逆に「時間なんていくらでもある」とここで言ってしまうと、相手の抵抗に反論することになり、相手はますますあなたの話を聞かなくなる。心を閉ざしてしまう。だから、いったん相手の言うことを受け入れることがとても重要。
では質問を変えます。〇〇さんにとって、人生で一番成し遂げたいことは何ですか?何が何でもこれだけは達成したいという目標は何ですか?(なんで時間がないかの議論はせずに、相手の人生に話をフォーカスさせる)
私の場合は「経済的自由」の実現です。簡単に言えば、いつどこで何をしていてもお金に苦労しない人生を手に入れることです。老後には2500万円ものお金が必要だと言われていますし、お金で苦労して生き続けるのは嫌なので、豊かな人生を送れるようにこのビジネスに取り組んでいます。
※相手はいきなり成し遂げたいことを聞かれても即答できないことの方が多いので、先にあなたが自分の目標について簡潔に伝える。特に、「経済的自由の実現」という目標はほとんどの人に刺さる目標なので、あなたがその言葉を先に言うことで、相手の脳に「経済的自由」というキーワードをインプットでき、相手にもそれを実現したいと思わせることができる。
私の目標をさらっと伝えましたが、〇〇さんの成し遂げたい目標は何ですか?「経済的自由」には興味はありますか?
相手:
えぇ、まあ。
あなた:
それでしたら、経済的自由を手に入れるために時間を使うことには価値があると思いませんか?
※時間はいくらでもあるという話をするのではなく、達成したいことがあるなら、それに時間を使うのは価値がありますよねという議論に転換して、Yesを引き出しやすくする。
相手:
まぁ、そうですね。
あなた:
じゃあ、改めて情報だけ簡潔に伝えさせていただきますので、どうするかは〇〇さんご自身で判断してください。
※こう言うことで、売り込まれるのではないことを相手に伝え、相手も身構えることなくあなたの話を聞く心の準備ができる。この後は、このビジネスに参加することで、経済的自由が実現できる。このビジネスはそのための手段なんだということを説明する。
NG回答例
相手:
時間がなくてできません。
あなた:
そうですか?時間は作るものですよ。無駄にしていると思う時間をリストアップしてください。
※時間は作るものだという一般的な議論をしても有益ではない。なぜなら、時間は作るものだと言い返しても、「それはそうだけど」と相手は思うだけで、相手の人生にフォーカスさせることには何の役にも立たない。
「お金に余裕がない」の扱い方
相手の心理・意図
まず「お金に余裕がない」と言われたことの意味を考えてみましょう。
こう言われたときは、あなたが十分な価値を示せていないか、相手がその必要性を信じていないか、重要性を気付かせていないか、本当にお金がないか、MLMに興味がなくて言い訳しているかのいずれかです。
もし本当に重要だと感じたことに対しては、人は何とかしてお金を用意するものです。つまり、人は自分に重要だと思ったことに対してしかお金を使いません。
だから、相手が「お金に余裕がない」と言うことは、あなたのMLMが相手の人生にとって重要であることを認識させてあげられなかったことを意味します。
この場合、「時間がない」の場合と同様に、相手の人生にフォーカスする必要があります。
OK回答例
相手:
お金がないんで(お断りします)・・・
あなた:
お金がないことは分かりました。私も最初はお金がありませんでしたから。
※こう言って、いったん相手を受け入れる。それにより、この後の話を聞いてもらいやすくする。
逆に「お金なんて作ればいいのです」などと言ってしまうと、相手の抵抗に反論することになり、相手はますますあなたの話を聞かなくなる。心を閉ざしてしまう。だから、いったん相手の言うことを受け入れることがとても重要)
ところで、〇〇さんにとって、人生で一番成し遂げたいことは何ですか?何が何でもこれだけは達成したいという目標は何ですか?(相手の人生に話をフォーカスさせる)
私の場合は「経済的自由」の実現です。簡単に言えば、いつどこで何をしていてもお金に苦労しない人生を手に入れることです。老後には2500万円ものお金が必要だと言われていますし、お金で苦労して生き続けるのは嫌なので、豊かな人生を送れるようにこのビジネスに取り組んでいます。
※相手はいきなり成し遂げたいことを聞かれても即答できないことの方が多いので、先にあなたが自分の目標について簡潔に伝える。特に、「経済的自由の実現」という目標はほとんどの人に刺さる目標なので、あなたがその言葉を先に言うことで、相手の脳に「経済的自由」というキーワードをインプットでき、相手にもそれを実現したいと思わせることができる。
私の目標をさらっと伝えましたが、〇〇さんの成し遂げたい目標は何ですか?「経済的自由」には興味はありますか?
相手:
えぇ、まあ。
あなた:
それでしたら、経済的自由を手に入れるために、少しのお金を投資することには価値があると思いませんか?私は無駄に使っていた月の食費を1万円節約して、このビジネスに割り当てていますので、実質0円でこのビジネスに取り組んでいます。
※お金は新たに作ればいいという話よりも、毎月の出費の何かを節約して、それを使えば実質0円で済むという話の方が「簡単な印象」を与えるので良い。例えば、毎月のタバコ代とか飲み代とか。で、達成したいことがあるなら、それにお金を使うのは価値がありますよねという議論に転換して、Yesを引き出しやすくする。この後は「時間がない」のトークの流れと同じ。
NG回答例
相手:
お金がないのでできません。
あなた:
お金なんていくらでも作れますよ。例えば、毎月の出費で減らせるものをいまリストアップしてみて下さい。
※お金はいくらでも作れるという一般的な議論をしても有益ではない。なぜなら、お金はいくらでも作れるかどうかの考えは人によって違うので、価値観を押しつけられていると受け止める人もいるはずだから。
それに、この時点ではやる気になっていないのに、リストアップしてと言われても、その気にはならないはず。とにかく、このように返しても、相手の人生にフォーカスさせることには何の役にも立たない。
「結果が出せるか分からない」の扱い方
相手の心理・意図
この断り文句を言う背景には、①自信がない、②このビジネスに参加することへの確信が持てない、という2つの心理があります。
よって、この「No」を消し去るには、この2点への不安を取り除く必要があります。
「自信がない」に対しての対応
自信がないのはみんな同じだ、と言うことで、不安を感じているのはあなた一人じゃない、みんな同じなんだと訴えかけ、不安を取り除きます。
OK回答例
相手:
結果を出せるか分からないので(参加を見送ろうと思います)。
あなた:
実はこのビジネスに参加するときに、私も最初は同じことを言いました。自分に結果を出せるか自信がなかったので。(こう言って相手に共感し、相手からのマイナスのエネルギーを受け止めゼロにする)
でも、最初はみんなが自信がないって分かったんです。だって、最初から結果が出せる人なんていませんから。だから、自信がないと思うのは自然な感情だと思いますよ。
(あなたの言うことは正しいと認めてあげる。すると、相手はあなたが自分を受け入れてくれたと考えるので、この後のトークで相手から反論が出にくくなる状態に持ち込むことができる)
※「自信がなくても大丈夫」とはあえて言わない。「自信がない」という不安を持つのはみんな同じで、それは自然な感情だとして、相手の不安を肯定してあげることで、「受け入れてもらえた」という感情を相手に引き起こすことが狙い。相手の不安を否定しないこと。
NG回答例
相手:
結果を出せるか分からないので(参加を見送ろうと思います)。
あなた:
大丈夫ですよ!きっと結果出せますよ。
「大丈夫、結果出せる」と言われても根拠がないので、相手の不安は変わらないままです。自信がないのは自然だと受け入れてくれる方が相手は安心できます。
このビジネスに参加することへの確信が持てない」への対応
確信が持てないのは、相手にとって人生の目的が無いか、目的が曖昧なことが原因の場合が多いです。
そのため、あなたのMLMが、相手にとって自分の目的を叶えることのできる手段として理解されていないから、または相手の問題を解決するための手段として位置づけられていないから、確信が持てないという考えが出てきてしまいます。
よって、この場合も、相手の人生の目的にフォーカスした話の流れに持って行きます。
OK回答例
相手:
結果を出せるか分からないので(参加を見送ろうと思います)。
あなた:
そうですよね、私も最初は結果を出せるか不安でしたので、その気持ちはよく分かります。ところで、〇〇さんにとって、人生で一番成し遂げたいことは何ですか?何が何でもこれだけは達成したいという目標は何ですか?(相手の人生に話をフォーカスさせる)
私の場合は「経済的自由」の実現です。簡単に言えば、いつどこで何をしていてもお金に苦労しない人生を手に入れることです。老後には2500万円ものお金が必要だと言われていますし、お金で苦労して生き続けるのは嫌なので、豊かな人生を送れるようにこのビジネスに取り組んでいます。
私の目標をさらっと伝えましたが、〇〇さんの成し遂げたい目標は何ですか?「経済的自由」には興味はありますか?
相手:
えぇ、まあ。
あなた:
それでしたら、このビジネスが〇〇さんにとって経済的自由を手に入れるための手段になり得るかどうかを考えていただきたいのです。
あくまで私は情報提供するだけですので、判断するのは〇〇さんです。なので、〇〇さんにとって経済的自由を手に入れるための手段になり得るかどうかという視点で、もう一度だけ簡潔に要点だけ聞いていただけませんか?
相手:
わかりました。
あなた:
(簡潔に説明して、下のセリフを言う)
今の話をやってみるとしたら〇〇さんの人生はどう変わると思いますか?(ポジティブな答えを引き出す)
「少し考えてみます」の扱い方
相手の心理・意図
この断り文句を言う背景には、①面と向かってNoと言えないから、②間違った決断を避けたいから、という心理があります。
この場合、言ってはいけないセリフは以下の2つです。
・何について考えたいのですか?
・いつまでに考えますか?
これらのセリフは相手にマイナスのエネルギーを与えてしまうので、あなたのチームに加わるチャンスは消えてしまいます。決して言わないように気を付けてください。
で、この断り文句を言われた場合は②の心理を前提に話を進めます。
OK回答例
相手:
少し考えてみます。
あなた:
分かりました。私もこのビジネスの話を聞いたときは考える時間を作りましたから、考える時間を持つのは有意義だと思います。(分かったと言って、相手の考えを尊重する。そして、次の質問に回答してもらいやすい心理状態を作る)
ただ1つだけ教えてほしいのですが、どういった情報があれば検討の役に立ちますか?
※この質問をすることで、相手が何に迷っているのかを明確にする。この問いに対して返事が曖昧な場合、①であることの証明となる。その場合、相手にしなくて良い。一方、具体的な回答があった場合はその場で分かりやすく、かつ丁寧に回答するよう心がける。そして、最後に相手の人生にフォーカスさせて終話とする。
あなた:
最後に、〇〇さんにとって、人生で一番成し遂げたいことは何ですか?何が何でもこれだけは達成したいという目標は何ですか?(相手の人生に話をフォーカスさせる)
私の場合は「経済的自由」の実現です。簡単に言えば、いつどこで何をしていてもお金に苦労しない人生を手に入れることです。老後には2500万円ものお金が必要だと言われていますし、お金で苦労して生き続けるのは嫌なので、豊かな人生を送れるようにこのビジネスに取り組んでいます。
私の目標をさらっと伝えましたが、〇〇さんの成し遂げたい目標は何ですか?「経済的自由」には興味はありますか?
相手:
えぇ、まあ。
あなた:
それでしたら、このビジネスが〇〇さんにとって経済的自由を手に入れるための手段になり得るかどうかを基準に、自分の人生のために考えてみてください。質問が出てきた場合は、お気軽に聞いてください。それでは、後日お考えを聞かせてください。ありがとうございました。
「一度やったのですが、うまく行かなかったんです」の扱い方
相手の心理・意図
このセリフを言う人は、以前MLMに参加したときは本気ではなかった場合がほとんどです。つまり、結果を出すために必要なアクションを真剣に取らなかったということですね。
そこで、相手がこのセリフを言ってきたら、あなたは次のように言ってみましょう。
OK回答例①
相手:
一度やったのですが、うまく行かなかったんですよ。
あなた:
そうですよね、簡単にはうまく行かないですよね。例えば、特にどの点がうまく行きませんでしたか?(こう言ったらあなたは一度黙って、相手が何がうまく行かなかったかを告白するまで待ちましょう)
相手:
xxxの点がうまく行かなかったですね。
あなた:
それは私も経験したので分かりますよ。じゃあ、xxxについて、私や私のトップラインが〇〇さんのサポートするとしたら興味ありますか?(相手の言うことに一度共感してから、サポートを申し出ると、相手はあなたを味方だと思ってくれる)
OK回答例②
相手:
一度やったのですが、うまく行かなかったんですよ。
あなた:
そうですよね、簡単にはうまく行かないですよね。例えば、どんな結果が出たら、うまく行ったと評価できますか?
相手:
月に・・・万円稼げたらそう言えると思います。
あなた:
月に・・・万円稼げるには、何が必要だと思いますか?(相手に、以前MLMに参加したときの失敗原因を考えさせ、相手の口からその原因を言わせる)
相手:
新規メンバーを増やしていくことですね。
あなた:
良い着眼点ですね。私もそう思います。じゃあ、私や私のトップラインが〇〇さんの新規メンバーの増やし方をサポートするとしたら興味ありますか?(相手の言うことを一度肯定してから、サポートを申し出ると、相手はあなたを見方だと思ってくれる)
NG回答例
相手:
一度やったのですが、うまく行かなかったんですよ。
あなた:
結果を出すために必要なアクションはちゃんと取りましたか?継続しましたか?
※このように問い詰めても、相手は良い気分がしないので、相手と良好な関係を構築することはできません。むしろ、相手との距離を遠ざけてしまうだけです。
「これってマルチレベルマーケティングというやつですか?」の扱い方
相手の心理・意図
このセリフを言う相手は、MLM業界に対して先入観を持っているか、行動しない言い訳を探しているかのいずれかです。
この場合、あなたが取るべき対応は1つのみです。
それは、MLMと結果を無関係にしてしまうことです。
つまり、MLMというマーケティング手法よりも「結果(相手の願望を実現すること)」の方が重要だという主張に置き換えるのです。
OK回答例①
「〇〇」の部分にはあなたの見込みメンバーの願望を入れて下さい。
相手:
これってマルチレベルマーケティングってやつですか?
あなた:
そうですよ。〇〇を実現することと、手段がMLMではないことのどちらがあなたにとって本当に重要ですか?
※こう言うことで、MLMという手段よりも、相手の願望に意識をフォーカスさせます。それでも相手が「MLMってことがちょっと気がかりなんですよね」みたいなことを言ってきたら、こう言ってみましょう。
あなた:XXX(あなたの参加しているMLM)に参加することで、あなたの〇〇が実現できるとしても、MLMであるということは本当に問題ですか?
※それでも相手が浮かない顔をしていたら、こうも言ってみましょう。
あなた:医学的にきちんと証明された癌の治療薬が開発されて、その会社がMLM方式でその治療薬を販売しているとします。その治療薬を必要としている人たちは、販売方式がMLM形式だから、その治療薬は買わないと言うと思いますか?言わないですよね?
MLMということが問題なのではなく、何を手に入れられるかという結果が重要なのではないですか?〇〇さんは〇〇を手に入れたいのですよね?
OK回答例②
あなた:
もしかして、上にいる一部の人だけが稼げるネズミ講のことを言っているのですか?
相手:
そうですよ。
あなた:
つまり、世の中のすべての企業は会長とか社長という組織の上にいる人たちがお金を稼げるようになっていることを言っているのですね?
私もそう思いますよ。どの企業もトップがいて、中間層があって、さらにその下に働いている人たちがいますね。下にいる人たちほど、その会社や上にいる人のお金を生むために働かされているようなものですよね。
普通の会社勤めでは、自分中心のお金の流れを作ることなんか不可能なので、私はいま(あなたの願望)を実現するためにこのMLMに参加しているんです。
※上記のように言って、上の人が稼げる構図になっているのはむしろ普通の会社の方だということを気付かせる。(少し皮肉っぽく聞こえるので使う場合は注意)
OK回答例③
相手が明らかにMLMへ偏見を持っている場合に、それを覆すトークはこちらです。
相手:
これってネズミ講ってやつですか?
あなた:
よく言われるのですが、ネズミ講の正しい定義ってご存じでしょうか?ネズミ講というのは、主に金品の受け渡しを目的とする組織のことを言いまして、ネズミ講は「無限連鎖講の防止に関する法律」という法律で全面禁止されている違法な取引なんです。だから、この法律に違反すれば懲役や罰金刑が科せられます。
私が参加している(あなたのMLM会社名)はMLMスタイルで商材を販売していますが、MLM自体は単なるマーケティング手法の1つで、合法的なものです。
その証拠に、日本でも上場しているMLM企業もあります。(ノエビア化粧品、シャルレ)。もしMLMが違法だったら、そもそも株式上場なんて承認されませんから。
※ノエビア化粧品・・・ノエビアホールディングスとして上場している。株価コード4928
(株)シャルレ・・・女性用下着を中心とした衣料商社。株価コード9885
※ネズミ講とネットワークビジネスの違いについてはこちらを参照
「上にいる人だけがお金を稼げるんですよ」の扱い方
相手の心理・意図
このセリフを言う場合、2つの可能性があります。1つは、相手がMLMに挑戦したことはあったけれども結果を出せずにそのような考えを持つに至ったケースと、もう1つは相手がMLMについて何も理解していないケースです。
OK回答例①
相手:
上にいる人だけがお金を稼げるんですよ。
あなた:
上にいる人ってどういう意味ですか?
※こう言うことで、相手がそういう考えを持つに至った原因を引き出しますが、多くの場合、間違った考えが原因なので、相手の回答を待ってから、MLMでは上か下かは関係ないことを説明します。
OK回答例②
相手:
上にいる人だけがお金を稼げるんですよ。
あなた:
そうなんですか?どうしてそう思うんですか?
このように返して、そう思っている原因を引き出します。多くの場合、間違った考えが原因なので、相手の回答を待ってから、MLMでは上か下かは関係ないことを説明します。
OK回答例③
相手:
上にいる人だけがお金を稼げるんですよ。
あなた:
私には上にいる人が何人もいますが、月xx万円稼いでいますよ。(または、上の人よりも多く稼いでいますよ。)
※あなたに実績がある場合に言ってください。
OK回答例④
相手:
上にいる人だけがお金を稼げるんですよ。
あなた:
そうですよね、世の中のすべての会社は会長や社長みたいな上にいる人が稼げる仕組みですもんね。サラリーマンが大金を稼げる仕組みなんて普通の会社にはないですもんね。(と言って、MLMの可能性に気付かせる。ただし、少し皮肉っぽく聞こえるので使う場合は注意)
「家族に相談してみます」の扱い方
相手の心理・意図
このセリフを言う人は、本当に家族に相談しようとしているか、その場ではハッキリと「No」と言えないので断り文句として言っているかです。
OK回答例
相手:
家族に相談してみます。
あなた:
ぜひそうしてください。私も家族に相談したら「No」と言われましたが、結局家族が私の願望を実現してくれる訳ではないと気付いたので、最後は自分で決めましたよ。今はその決断は正しかったと思っています。
※家族に相談するのは止めた方がいいと言うのは逆効果なので避ける。上記のような言い回しにすることで、家族へ相談しても、最後は自分次第なんだということを間接的に気付かせようとしている。
「営業なんてやったことありません」の扱い方
相手の心理・意図
セールスなんかしたくありません、営業なんて私にはできません、も同じですね。
この反論は「MLMはセールスをするものだ」という相手の勘違いから発生するものです。または、あなたがセールスっぽいことをしていたら、自分もセールスっぽいことをしないといけないと思い込んで、このように言われるかもしれませんね。
よって、大前提として、あなたはセールスをかけてはいけません。
「セールスをかける」とは、相手の話を聞く前に、一方的に「この商材は〇〇という成分が特徴でXXに良いんです。買ってみませんか?」と売り込んだり、いきなりMLMの話をしてしまうことを言います。そういうことは相手に売り込まれたと感じさせる行為なので止めましょう。
で、そういうセールス行為をしていないのに「セールスなんてできない」などと言われた場合は相手の勘違いですので、それを丁重に正してあげましょう。
OK回答例
相手:
セールスなんか私にはできませんよ。
あなた:
私も最初はセールスをしなければいけないと思ったのですが(こう言って一度相手に共感すること)、私自身セールスなんかやったことはありませんし、これはセールスのビジネスではありませんので、私は一切あなたに売り込みなどしません。
だから、セールスのスキルや経験は一切必要ありません(これをキッパリと言うこと)。
必要なことは、相手の話に耳を傾けて、それから情報を伝えることだけです。判断するのは相手ですから、セールスをする必要は全くありません。誤解は解けたでしょうか?
声をかける人がいません
相手の心理・意図
実際に声をかけられる人が0人という人はまずいませんので、このセリフを言う人は2パターンに分かれます。
①MLMには興味がないので、この話から逃げるための言い訳として使っているか、②MLMには興味はあっても、人脈がほとんどないため、自信がなくてそのように言っているか、です。
相手が①と②のどちらに該当するかは実際にこのセリフを言われたときに判断してもらうとして、②の場合の対処法を説明します。
※今の時点で声をかけられる人がいるかどうかは、本当のところ問題ではありません。なぜなら、今の時点では人脈がなくても、声をかける人はこれから作って行けばいいだけの話だからです。
あなた自身が声をかける人がいない状態から始めたのなら、あなた自身の話をしてください。
OK回答例①
相手:
声をかけられる人がいないのですが・・・
あなた:
それは分かります。私も同じように感じていましたから。
でもよくよく考えてみたら、今の時点で人脈がなくても問題は無いと分かったんです。だって、これから声をかけられる人とつながっていけば良いだけだと分かったので。私の場合・・・(こういうことをして、新しい人と知り合っていきましたと説明していく)
※あなた自身の話ができない場合、あなたのチーム(トップでもダウンでも)で声をかける人がいなかったけど、ある程度の成果を出しているメンバーを紹介する提案をしてみて下さい。
OK回答例②
相手:
声をかけられる人がいないのですが・・・
あなた:
それは分かります。例えばですが、私のチームに、声をかける人が誰もいない状態から始めて一定の成果を出してるメンバーがいるのですが、とても気さくな人なので少しだけでも話を聞いてみませんか?きっと有益なヒントを得られると思いますよ。
※または、オンラインリクルーティングなら人脈は不要なので、オンラインリクルーティングの話に持って行く(あなたにその知識・スキル・経験がある場合)ことも可です。
OK回答例③
相手:
声をかけられる人がいないのですが・・・
あなた:
今の時代はインターネットを使ってもリクルーティングはできるので、人脈なんかなくても問題ないですよ。
友人や家族に迷惑をかけたくありません
相手の心理・意図
まず大前提として、MLMビジネスは友人や家族に迷惑をかけるビジネスではありません。嘘をついたり、強引に勧誘したりして迷惑をかける「一部のディストリビューター」がいるだけであって、MLMのビジネスそのものが迷惑をかけるということはありません。迷惑をかけるのはあくまで「人」です。
よって、このセリフを言う人は①MLMへの誤解があって言っているか、②家族や友人には声をかけたくないことから、そのように言っているか、③MLMには関わりたくない口実として言っているかのいずれかです。
③と判断される場合は対応できませんので、①と②への対処法を説明します。
MLMへの誤解から言っている場合
誤解に基づいて迷惑をかけたくないといっている場合、正しい情報を提供する必要があります。
OK回答例
相手:家族や友人に迷惑をかけたくありません。
あなた:家族や友人に迷惑をかけるとはどういうことですか?
相手:このビジネスに参加したら家族や友人に声をかけないといけないのですよね?
あなた:つまり、家族や友人に声をかけると迷惑になると心配されているのですか?
相手:そうです。
あなた:
心配しないで下さい。このビジネスは合法で、ビジネス自体が人に迷惑をかけることはありません。確かに、嘘をついたり、強引に勧誘したりして迷惑をかける「一部のディストリビューター」がいるのは事実です。
それはそういうやり方をするその人が問題なのであって、人に迷惑をかけることはこのビジネスでもNGです。そういうやり方では長期的に成功することはできません。
それにこのビジネスは人の悩みを解決したり、願望を叶えたりするビジネスです。なので、良識ある方法で話をする限り、家族や友人に迷惑をかけることはありませんよ。
家族や友人には声をかけたくないことから言っている場合
OK回答例
相手:家族や友人に迷惑をかけたくありません。
あなた:家族や友人に迷惑をかけるとはどういうことですか?
相手:このビジネスに参加したら家族や友人に声をかけないといけないのですよね?
あなた:家族や友人に声をかけなければいけないというルールはありませんよ。もし家族や友人を勧誘しなくてもこのビジネスに取り組む方法があるとしたら、聞いてみたいですか?
失敗した人を知っているからやりたくない
相手の心理・意図
このセリフを言う人は2つのパターンに分かれます。1つはMLMに本当に興味がないので言い訳としていう場合。
もう1つは実際に失敗した人を知っているか、MLMではほとんどの人は失敗するなどの噂をどこかで聞いたために言う場合で、相手はMLMに対してネガティブなイメージを持っています。
相手が前者に該当すると判断する場合は会話を切り上げで終わりにしましょう。後者に該当すると判断する場合は、MLMへのネガティブなイメージを書き換える必要があります。
また、「失敗した人」について質問をして追求するのは避けましょう。なぜなら、相手は嘘を言っているだけかもしれないので、追求されたら相手は困ってしまうからです。
それに、失敗した人の話にフォーカスしても有益な議論にはならないからです。
OK回答例
相手:失敗した人を知っているのでやりたくないですね。
あなた:
そうですよね、失敗している人の話を聞いたらやりたくないと思うのも自然だと思います。私もそうでしたから。では、成功した人の話は聞いたことはありますか?
相手:それはないですけど。
あなた:
それでしたら、成功している人の話も聞いてみてからご判断してはいかがでしょうか?その方が正しい判断が下せると思いますよ。私もとりあえず結果を出している人の話を参考にしてから決めましたし。
※例えばあなたが月に10万円以上稼いでいるのでしたら、あなたの話をしても良いです。もちろん、相手がどのレベルの収入を求めているかにもよりますが、権利収入として毎月10万円が入ってきて、今はその倍を稼ぐ活動をしているという話は、初心者には魅力的だと思います。
NG回答例
相手:失敗した人を知っているのでやりたくないですね。
あなた:その人はどのMLMに参加して、どうして失敗したんですか?
失敗した人にフォーカスしても、相手が具体的に答えられない場合の方が多いので、こういう返答は避けるべき。それに、こういう会話はMLMへのネカティブナイメージを払拭するには何の役にも立たない。
話がうますぎませんか?
相手の心理・意図
相手はあなたの話に対して疑いを持っています。特にMLMビジネスの話を初めて聞いた人なら怪しさを感じても自然です。
また、この疑問をぶつけてくる人は、あなたがどのように受け答えするかも試しています。
よって、相手の疑問に共感することから始めて、正直に、丁寧に、そして真摯に回答する姿勢がとても大切です。
OK回答例
相手:
なんか話がうますぎる感じがしますけど。
あなた:
私も初めてこの話を聞いたときは同じように感じました(共感)。で、なんでうますぎると感じたのかを自分なりに考えてみたんです。
そしたら、私はこれまで一定の給料をもらう仕事をしていただけだったので、お金を大きく稼げる話自体がうますぎるって感じるんだと思ったんです。
例えば、MLMじゃなくても、歩合制の給料の会社ってありますよね。成果主義とも言いますが。成果主義の会社で働くサラリーマンって、大きな結果を出せば一度にドカンと稼ぐわけじゃないですか。私からしたら、そういう話でもうますぎるって感じたんですよ。
でも、MLMだってビジネスですから、参加しただけではダメで、結果を出さないといけないわけです。実力主義の会社で働くサラリーマンと同じで、結果を出さなければ収入にはつながりません。何もしないで稼げることは決してないので、うますぎる話でも何でもないと思いますが、どう思いますか?
NG回答例
相手:
話がうますぎると思うのですが。
あなた:
そんなことありませんよ!どこがうますぎるなんて思うんですか?
NG回答例のダメな理由
NG例が絶対にダメな受け答えであることは明白ですよね。
①相手の疑問に共感していない点で、相手と敵対する関係をつくってしまっていることがダメ。
②相手の疑問に対して、それを否定する言葉を返している点で、マイナスのエネルギーのぶつけ合いになってしまっている点もダメ。
③相手の疑問に対して、それを解消する返答をしていないこともダメ。
こんなやり取りでは、相手の疑念が解消されることはなく、むしろ強まってしまいます。
そして、きちんと説明してくれないあなたへの不信感も強まって、相手は絶対にあなたのチームには参加しません。
こんな意味のない、相手を遠ざけてしまうやり取りは絶対にしないで下さいね。
相手からの疑問は、それを解消することで相手をチームに参加させるチャンスにしなければなりません。それが、MLMのリクルーティング活動というものなのですから。
私が稼げると保証できますか?
相手の心理・意図
この質問をする相手は、あなたのチームに参加したいのだけれども、自信がないので後押しして欲しい気持ちからこのように言ってくる場合と、無理を言ってあなたがどんな返答をするか試している場合が考えられます。
いずれの場合でも、このセリフに対する適切な受け答えは1パターンしかありません。
それは、「保証できません」と誠実に伝えることです。
そもそもそんな保証など誰にもできないのですから、受けてはいけません。できないことはできないと言わなければなりません。
ただし、相手が参加した場合、あなたのチームではこうやってあなたが結果を出せるようにフォローします、と付け加えることが重要です。
OK回答例
相手:
このビジネスで私が稼げると保証できますか?
あなた:
できますと言いたいところなのですが、その保証はできません。スポーツで誰もが結果を出せるのではないのと同じで、どのビジネスでも誰もが結果を出せるわけではありません。
ただ、このビジネスでは〇〇さんの成功が私の成功になるので、私のチームに参加した場合、(チームメンバーへのフォロー内容を説明する)など、〇〇さんが結果を出せるように必ずフォローします。(力強く言いましょう)。
NG回答例
相手:
私が稼げると保証できますか?
あなた:
大丈夫です!〇〇さんならできますよ!私が保証します!
※このように言ってしまっている人もいるかもしれませんが、絶対に止めましょう。仮にその人が結果を出せなかった場合、「あなたが稼げると保証するって言ったから始めたのに」と愚痴を言われたり、嘘つきと言われたりなど、あなたが不満のターゲットにされてしまうからです。できないことは保証してはいけないのです。
この会社は信用できるんですか?
相手の心理・意図
この質問をする相手は、文字通り、会社の信用性、または、あなたがなぜこの会社を信用しているのか、その理由を教えてほしいと思っています。
よって、あなたが回答すべきことは、あなたがこの会社を信用する明確な理由であって、それにより、相手の信用を得ることができます。
OK回答例
相手:
あなたが参加しているこの会社は信用できるのでしょうか?
あなた:
その質問はもっともだと思いますし、私もこのビジネスに参加するときに同じ質問をしました(共感を演出)。で、私の場合はこの会社のウェブサイトを念入りに読み込んで、紹介者にもたくさん質問をしましたし、会社にも電話して質問をぶつけました。
会社のイベントにも参加して、この目で確かめて判断しました。
NG回答例
絶対にダメな受け答えは、何も根拠を示さずに、相手の言葉にそのまま反論してしまうことです。
相手:
この会社は信用できるんですか?
あなた:
信用できるから私はこの会社のビジネスに参加しているんですよ。
相手:
どこが信用できるのでしょうか?理由を教えて下さい。
倒産しない保証はあるのですか?
相手の心理・意図
この質問をする相手は、この質問を全くしない人よりも世の中の経済についての理解が高いと思われ、「この世の中に倒産しない会社はない」という正しい知識を持っていると考えるべきです。
よって、あなたも同様に、倒産しない会社は存在しないことを述べて、この議論を終わらせましょう。というのは、会社というものは例外なく倒産のリスクがあるので、その可能性について論じても意味がないからです。
よって、間違っても、「倒産なんかしませんよ」とは答えないで下さい。そう答えてしまったら経済のことを知らないのだと見なされて、信用を失いますから。
OK回答例
相手:
あなたが参加しているこの会社は倒産しない保証なんてありますか?
あなた:
残念ながら、倒産しない保証はこの世界のどの会社にもありません。なぜって、それが資本主義経済だからです。
アップルやトヨタなどの超有名企業でも倒産するときは倒産します。それは、あなたがいまサラリーマンとして勤務している会社も同じで、世の中のすべての会社は例外なく倒産しない保証はありません。
その意味で、この議論は着地点がないのですが、少なくともこの会社のウェブサイトをくまなく見ていただいて、どんな会社かをご自分の目で確認いただければと思います。別の質問があればどうぞ。
※実際に過去に倒産した知名度のある大企業を以下に記載するので、倒産実例として会話の中で出すのも良い(西暦は倒産した年を表す)。
・レナウン(アパレル)2021年
・(株)日本航空(JAL)2010年
・リーマン・ブラザーズ(金融)2008年
・そごう(百貨店) 2000年
NG回答例
相手:
この会社が倒産しない保証はありますか?
あなた:
倒産なんかするわけないじゃないですか。
相手:
その根拠は何ですか?
あなた:
・・・(回答できずに信用を失う)
いくら稼いでいるんですか?
相手の心理・意図
この質問をする相手は、あなたが話すMLMで実際にどのくらい稼げるのか、その証明的な情報を欲しがっています。
よって、あなたが稼いでもいない金額を言うのは完全にアウトです。ウソはすぐに見抜かれますし、信用を失います。
また、ウソを言って勧誘しなければいけないのかと相手に思わせてしまいますので、絶対に断られます。
それに稼いでいないと勧誘できないのであれば、最初は誰もがゼロからのスタートなので、MLMビジネスは成り立たなくなってしまいます。稼げていなくても口コミで成長していくのがMLMビジネスですから、稼げていないときは正直に伝えればいいのです。
その代わり、あなたがネットワークビジネスに取り組んでいる理由があるはずです。情熱を注いでいる理由があるはずです。ぜひ人に伝えたいと熱く感じていることがあるはずです。
現状を正直に話したうえで、そのことを熱を込めて話すのです。
すると、相手はあなたがまだ稼げていないことは横に置いておいて、「コイツがこんなに熱心になっているこのビジネスって何なんだろう?」と興味を持ち始めます。そして、あなたの話を聞いてみようかという心理になるのです。
もう一つの対処法は、まだ稼げていないことを伝えた上で、稼いでいるアップラインにつなぐパターンです。
相手:
いまいくらくらい月に稼いでいるんですか?
あなた:
私はまだ稼げていないのですが、私のアップラインで月に90万円稼いでいる人がいるので、話を聞いてみませんか?
どのくらいの期間このビジネスをやっているのですか?
相手の心理・意図
この質問をする相手の意図は、あなたのMLMに参加したとして、自分にも結果を出せるかどうかを知りたがっています。
よって、この質問の言葉通り、「8ヶ月です」とか「1年7ヶ月です」とだけ答えても、相手は納得しないでしょう。
そうではなく、この質問の真の意図に対しても回答する必要があります。
OK回答例①(あなたが相手の希望額を稼げていない場合)
相手:
どのくらいこのビジネスをやっているんですか?
あなた:
12ヶ月間やっていますが、あなたが本当に知りたいのはあなたがこのビジネスでどうやったら成功できるかということかと思いますが、そうですか?
相手:
そうです。
あなた:
では、いくら稼いでいたらあなたにとって成功だと言えますか?
相手:
そうですね、とりあえず月に50万円くらいですね。
あなた:
私はまだそこまで稼げていないのですが、私のアップラインで月に90万円稼いでいる人がいます。とても忙しい人なので、5-10分でも時間を割いてくれるとしたら、話を聞いてみませんか?
OK回答例②(あなたが相手の希望額以上を稼いでいる場合)
相手:
どのくらいこのビジネスをやっているんですか?
あなた:
12ヶ月間やっていますが、あなたが本当に知りたいのはあなたがこのビジネスでどうやったら成功できるかということかと思いますが、そうですか?
相手:
そうです。
あなた:
では、いくら稼いでいたらあなたにとって成功だと言えますか?
相手:
そうですね、とりあえず月に50万円くらいですね。
あなた:
実は私は今月に60万円稼いでいるのですが、その方法に興味はありますか?
相手:はい
あなた:
(あとはやるべきことをシンプルに伝える。相手にもできるのだと思ってもらえるように。)
サインアップしなかった場合の対処法
ここまで、個別の反論への対処法を紹介してきましたが、それでも相手がサインアップしなかった場合、あなたはどのような考えと行動を取るべきでしょうか。
ほとんどの人は最初の勧誘ではサインアップしないと考える
MLMに限らず、車でも不動産でも保険でもどんな商材・サービスでも、あなたの方から求めているのでもない限り、営業マンから突然セールスされてもその場では契約しないですよね。
車が欲しくなるタイミング、保険を検討し始めるタイミング、不動産を探し始めるタイミングって、人それぞれです。
それと同じように、あなたがMLMの勧誘をしても、そのタイミングがその人のベストのタイミングというわけではありません。
反論は、相手があなたの話に興味がないことを意味するわけではない
反論はリクルーティングプロセスの自然現象だと説明したように、反論されたからと言って、相手はあなたの話に全く興味がないことを意味するわけではありません(相手があなたの話をキッパリと断った場合を除きます。その辺りはしっかりと見極めてください)。
興味はあってもそのときが相手にとってのタイミングではなかった場合もあるでしょうし、もっと情報が必要だったという場合もあるでしょう。
サインアップしなかった場合、定期的にフォローアップしよう
上述の①と②を前提とすると、あなたが今日勧誘して断った相手は、将来も絶対参加しないわけではありません(本当に興味がないのだとにべもなく断った人を除いて)。
その意味で、フォローアップのプロセスがとても重要になってきます。スーパーチームメンバーはフォローアップから生まれてくることも十分あるのです。
実際の話として、断った日から数ヶ月フォローアップして、サインアップしてくれたというケースはよくありますので、一度断られた相手でも、一つの目安として90日単位でフォローしてみてください。
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