ネットワークビジネス の話をした結果、相手から断られてしまうことはよくあることです。
ここで、断られてしまうのは仕方のないことだと考えるか、それとも、断られたのは何か原因があるはずだと考えるかで、あなたのサインアップの確率は天と地ほどの差となって現れてきます。
原因があって結果がある。
因果の法則はこの世の全ての現象に当てはまります。
ネットワークビジネスで、あなたが見込みメンバーを勧誘して断られるのは、たまたまなんかではありません。
断られたという結果が生じたなら、断られた原因をあなたが作っているのです。
多くのディストリビューターは断られるオファーの作り方をしているために、見込みメンバーを勧誘しても断られるのです。
自分の人脈にとにかく話せばその中の誰かがサインアップしてくれるなんて期待してはダメなのです。
そんな勧誘方法では、断られる確率が高いだけで人脈がすり減っていくしかないのです。
人脈が無駄に減っていくしかないのです。
じゃあ、高い確率でサインアップしてもらうには、どのような戦略を取ればいいのでしょうか?
それには、断れないオファーを作ればいいのです。
では、その方法を説明します。
断れないオファーの作り方:売り手目線を捨て去る
まず大前提として、売り手目線を捨て去りましょう。
ほとんどのディストリビューターは「新規メンバーを獲得して稼ぎたい!」という私利私欲が最優先の状態で勧誘活動をしているはずです。
きれい事は抜きにして、これはビジネスですから、それはそれで正しいと思います。
ただ、勧誘される相手にとっては、あなたの利益なんかどうでもいいことです。
相手は自分の人生にしか興味はないですし、人は誰でも売り込まれるのが嫌いです。
そこへあなたが売り手目線で迫ってきたら、相手はその欲に気付いて、あなたの話を聞こうという気持ちには決してなりません。
あなたが話し始めたとたん、「どうやって断ろうかな?」と相手は考え始めるだけです。
売り手目線で勧誘することは、相手の聞く耳を閉ざしてしまうことには成功しますが、サインアップには決して成功しません。
なので、まずは売り手目線を捨て去ってしまって下さい。
断れないオファーの作り方:MLMの本質を理解する
しかし、そんなこと言われても、売り手目線ってなかなか消えないものです。
じゃあ、売り手目線を少しでも減らすにはどうしたらよいのかと言うと、MLMのある本質を強く認識して下さい。
MLMには少なくとも7つの本質があるのですが、その中の1つがこれです。
ネットワークビジネスは問題解決の手段である
誰にとっての問題解決の手段かと言うと、もちろんあなたが勧誘する「見込みメンバー(相手)」にとってです。
ネットワークビジネスは相手にとっての問題解決の手段なのだと考えれば、自分ではなく、相手に意識を向けられますよね。
このMLMの本質はとても重要なので、常識として確実に覚えておいて下さい。
断れないオファーの作り方:相手の痛みを知る
次に、相手の問題を解決するには「相手の抱えている悩みや問題」を知らなければいけません。
そこで、相手の「痛み」を知ることが不可欠になります。
英語では痛みのことを「Pain Point(ペインポイント)」と言い、ビジネスでもよく使われる言葉です。
相手の痛みさえ分かれば、断れないオファーの作り方は8割終わったようなものです。
断れないオファーの作り方:相手の話に傾聴する
では、どのように相手の痛みを知ればいいのかと言うと、相手に話をさせればいいのです。
それには、相手の話に真剣に耳を傾けなければなりません。
時には相手の話に同調し、共感し、良い気持ちにさせることが必要です。
「この人は話を聞いてくれる、この人は味方なんだ」と感じてもらう必要があります。
そうすれば、相手はどんな悩みを持っているのか、どんな問題に直面しているのかを話してくれます。
断れないオファーの作り方:ジャッジする
相手の話に傾聴して、相手の悩みを知ったなら、最後にすべきことは、あなたのMLMビジネスでその問題を解決できるかを判断します。
解決できると判断したなら、MLMの話をすればいいですし、そうではないと判断したなら、MLMの話はしません。
また、相手に特に悩みや問題がないと判断する場合も、MLMの話はしません。
ここが非常に重要なのですが、MLMの勧誘は相手を選んで行うのです。
勧誘に失敗するディストリビューターは、人を選ばずに誰にでも話してしまうからダメなのです。
相手に問題があるかどうかもリサーチせずに、誰にでも話してしまうからダメなのです。
こういうディストリビューターは、大前提の「売り手目線」に支配されているから、相手に悩みがあるかどうかさえも知ろうとせずに誰にでも勧誘してしまうのです。
そして、断られて、嫌われて、どんどん人脈を減らして、最後には声をかける人がいなくなって、やる気を失って、そして辞めていくのです。
断れないオファーの作り方:具体例
では、これまで説明してきた断れないオファーの作り方を、具体例を交えて考えてみましょう。
例えば、あなたがある見込みメンバーAさんと話をしていて、老後の生活費の話題になったとします。
あなたはAさんに上手にしゃべらせて、「老後に必要といわれている2,500万円なんか、今の仕事の給料ではとても用意できない」と聞いたとします。
そして、Aさんがもっと具体的に問題を認識できるように、あなたはこう質問します。
「Aさんは今35歳だから、仮に60歳で定年退職するとしたら、それまでにあと25年ですよね。単純計算で、25年で2,500万円貯めるとしたら、毎年100万円を貯めていく計算ですね。今の仕事を続けたまま、毎年100万円の貯金は可能ですか?」
Aさんは答えます。
「難しいですね。だって、これから子供が大きくなって、ますます塾やら教育費がかかりますし、大学に行くときのためのお金だって用意しないといけません。旅行だって家族のために全くしないわけにも行かないですし、基本、給料はほぼ残りませんね。」
ここであなたはAさんのペインポイント(痛み)を手に入れました。
そして、MLMの話を切り出す前に、確認のための質問をします。
「ということは、今の会社の給料とは別に、毎月10万円くらい貯金できたらその問題は解決しますよね?」
Aさん
「まぁ、そうですけど」
あなた
「毎月10万円貯金するために、今何か準備をしていたり、実際に行動は起こされていますか?」
Aさん
「いえ、まだ特に何もしていないですが・・・」
ここまで聞いて、このAさんの痛みは、あなたのMLMで解決できるものだと判断したとします。
つまり、ここで、ようやくこのAさんにMLMの勧誘をする準備が整いました。
あなたはこう伝え、MLMの話(プレゼン)に進むのです。
「Aさん、老後のお金が心配だというあなたの悩みを解決できる方法があるとしたら、話を聞いてみたいですか?」
ここまでコミュニケーションをしたのなら、相手はあなたの話に耳を傾ける確率は非常に高いです。
そして、サインアップの確率も確実に上がります。
なぜなら、相手は自分の問題を認識して、解決したいと思っているからです。
相手に問題を認識させずに、いきなりプレゼンしたってダメなのです。
なぜって、問題を認識していなければ、それを解決したいという心理にはなっていないからです。
つまり、問題を認識していなければ、相手はあなたの話に耳を傾ける理由がないのです。あなたの話を聞く前提が成立していないのです。
だからこそ、この手順に沿ったオファーの作り方が必要なのです。
断れないオファーの作り方:補足
このことをもっと理解するために、補足します。
原則として、この世のあらゆるビジネスは、悩みや願望を持つ人の問題解決のために存在しています。
・自分で食事を作るのは面倒だ → 惣菜、冷凍食品、レストランビジネスが解決
・綺麗な素肌を手に入れたい → 化粧品ビジネスで解決
・理想の体型を手に入れたい → ダイエットビジネスで解決
・薄毛に悩んでいる → 育毛剤ビジネスで解決
・自分の顔が嫌い → 整形ビジネスで解決
ネットワークビジネスも全く同じです。
・会社の給料が上がらない → MLMの権利収入で解決
・一生会社員で終わるのは嫌だ → MLMの権利収入で解決
・お金に悩まないで自由な時間を手に入れたい → MLMの権利収入で解決
ということで、『MLMの本質は問題解決ビジネス』なのだということを強く認識して、相手の痛みを知り、そしてその解決手段としてMLMビジネスをオファーするのです。
これが、断れないオファーの作り方です。参考となれば幸いです。